樹齢100年の木と向き合う時間――本格木彫を学べる教室

今ではホームセンターやオンラインショップ、さらには100円ショップでも木材が手軽に手に入るようになりました。独学で彫刻を始めた方の中には、こうした身近な材料を使っている方も多いかもしれません。
実は私も以前、100円ショップで買ったヒノキのブロックを使って彫ってみたことがありました。しかし、とにかく硬くて刃がまったく入らず、「彫刻ってこんなに難しいんだろうか…」と途方に暮れたのを覚えています。

当時は、原因が彫刻刀なのか、技術なのか、それとも木材なのか分かりませんでした。
そして教室で等雲先生に教わるまで、「彫刻には向いている木と向いていない木がある」という基本すら知らなかったのです。

ここからは、私が教えていただいた先生のお話を紹介したいと思います。


先生のお話

彫刻に適した木とは?

彫刻と言うと技術ばかりに目が向きがちですが、作品の出来を大きく左右するのは「木そのもの」です。
木の選び方ひとつで、表情も彫り心地も、仕上がりの味わいも大きく変わります。

ここでは、彫刻に使う木の買い付けの難しさと、私たちの教室が大切にしているこだわりについてお話ししましょう。

樹齢100年以上の天然木が最も適している理由

ゆっくりと育った天然木は、木目が細かく、柔らかさとしなやかさを併せ持っています。
彫刻刀を入れたときの感触がやわらかく、思い通りの形が生み出しやすいのが特徴です。

一方、近年多く見られる植林木は成長が早く、年輪が粗くなりがちです。
建材としては優秀ですが、繊細な表現を求める彫刻には不向きで、細部が欠けやすいこともあります。

天然木の確保は年々難しくなっている

理想的な天然木は年々手に入りにくくなっています。
国内では樹齢100年を超える木が減り、伐採・輸送のコストも上昇しています。
ようやく手に入れても、中は洞(うろ)だったり割れがあったりして、彫刻に使えない場合も珍しくありません。

昔は全国に材木屋が多く、職人同士のつながりで質のよい木を分けてもらうことができましたが、今ではそうした店も数えるほどしか残っていません。
経験と人脈がなければ、良い木を手に入れるのは難しい時代です。

教室の強み ― 木を見極める「目」と経験

私の強みの一つが、良い木を見極められる経験です。
長年、材木の買い付けにも立ち会い、どの木が彫刻に向いているか、どの部分を使えば美しく仕上がるかを確かめてきました。

そのため当教室では、樹齢100年以上、時には150年以上の天然木を使って、本格的な彫刻に挑戦できます。
木の香りや手ざわりを味わいながら、作品づくりに集中する時間はとても贅沢なものです。

彫る題材は自由 ― 仏像・絵馬・面・飾り板など

「彫刻」と聞くと仏像を思い浮かべる方が多いかもしれません。もちろん仏像彫刻にも対応していますが、題材はそれだけではありません。

  • 置物
  • 絵馬
  • 飾り板
  • 小さなインテリア作品 など

「初めてだから簡単なものから始めたい」
「家に飾れる作品を作りたい」
「憧れていた仏像を自分の手で彫ってみたい」

そんな思いに合わせ、ゼロから丁寧に指導します。
完成した瞬間の達成感は、他では味わえないものです。

若い世代にも感じてほしい ― “木を彫る時間”の魅力

これまで生徒さんは60代以上の方が中心でしたが、近年は40〜50代の方にも木彫りの魅力を知ってほしいと感じています。

彫刻は、忙しい日常から少し離れ、自分と向き合う貴重な時間です。
木の香りや手触りに集中しているうちに心が整い、ものづくりの喜びが自然と湧いてきます。
デジタルの時代だからこそ、こうした“手仕事”が心に響くのではないでしょうか。

まとめ ― 木と人が育む、唯一無二の作品づくりを

木彫刻は、素材選びから仕上げまで、ひとつとして同じものがありません。
天然木の個性を生かしながら、自分だけの形を生み出す――それこそが彫刻の醍醐味です。

私たちの教室では、経験豊富な講師のもとで、貴重な天然木を使った本格的な作品づくりができます。
木の声を感じながら、世界に一つの作品を生み出す喜びを、ぜひ体験してみてください。

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